WEB関係の仕事をしていると、サーバー移管の話がそこそこあります。

理由はさまざま・・・

  • サーバー保守もお願いしている制作会社と上手く行っていない。
  • サーバー保守料金が高くて変えたい
  • サーバーの老朽化による変更
  • サイトリニューアルによる制作会社の変更

別サーバーに移す場合が殆どですが、今回はXserver間の話になります。

サーバー会社によっては簡単に別IDに切り替えるシステムを保有している場合もありますが、Xserverの場合は何かと面倒です。

今回は自分への覚書みたいなものなので、箇条書きになります。

旧サーバーでの各種バックアップ

  1. バックアップ → 手動バックアップデータ作成 → 該当ドメインをダウンロード
  2. MySQLバックアップ → 現在のMySQLをダウンロード
  3. メールアカウントのメモ(メール、パスワード)※転送設定は不要
  4. Xserver内の設定をメモ(Cron設定、サブFTPアカウント、PHP Ver、高速化関連、WAF設定など)
  5. 該当ドメインを削除

新サーバーでの作業

  1. 新サーバーで該当ドメインを作成
  2. バックアップデータをサーバーIDディレクトリにアップロード
  3. SSHで接続し、tarコマンドでデータを解凍【tar xvzfp ドメイン.tar.gz】
    解凍後のディレクトリ 【/home/旧サーバーID/ドメイン/】
  4. SSHのmvコマンドでデータを移動しておく
    【mv ./home/旧サーバーID/ドメイン/ ./ドメイン2】
  5. メールアカウントを作成
  6. /home/旧サーバーID/ドメイン/を
    /home/旧サーバーID/ドメイン0/とし、
    mvコマンドで【ドメイン2】とした【2】を削除
  7. MySQLでデータベースとDBユーザーを作成し、バックアップデータをインポート
  8. WordPressの場合は、config.phpの接続情報を変更
    EC-CUBEの場合は、.envの接続情報を変更
  9. php.iniの【session.save_path】を変更
    何も設定を弄ってない場合は、php.ini設定初期化でOK
  10. Xserver内の設定を復元
注意点

サーバーでドメインを削除する前にメモできるもの、バックアップできるものは必ず取りましょう。
ドメイン追加後、すぐにメールアカウントが作れない場合があります。(謎)
バックアップデータだけではメールアカウントの設定までは復元できません。ただ転送設定は復元されます。
バックアップデータを入れてからメールアカウントを作成すると転送設定が上書きされます。
ドメインを削除→ドメイン所有待ち(1時間)→メールアカウント作成となる場合や、バックアップデータ復元作業時間などはメールが受信できない時間や、消失してしまう時間が発生するため、夜間に行うことが望ましい。
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