WEB関係の仕事をしていると、サーバー移管の話がそこそこあります。
理由はさまざま・・・
- サーバー保守もお願いしている制作会社と上手く行っていない。
- サーバー保守料金が高くて変えたい
- サーバーの老朽化による変更
- サイトリニューアルによる制作会社の変更
別サーバーに移す場合が殆どですが、今回はXserver間の話になります。
サーバー会社によっては簡単に別IDに切り替えるシステムを保有している場合もありますが、Xserverの場合は何かと面倒です。
今回は自分への覚書みたいなものなので、箇条書きになります。
旧サーバーでの各種バックアップ
- バックアップ → 手動バックアップデータ作成 → 該当ドメインをダウンロード
- MySQLバックアップ → 現在のMySQLをダウンロード
- メールアカウントのメモ(メール、パスワード)※転送設定は不要
- Xserver内の設定をメモ(Cron設定、サブFTPアカウント、PHP Ver、高速化関連、WAF設定など)
- 該当ドメインを削除
新サーバーでの作業
- 新サーバーで該当ドメインを作成
- バックアップデータをサーバーIDディレクトリにアップロード
- SSHで接続し、tarコマンドでデータを解凍【tar xvzfp ドメイン.tar.gz】
解凍後のディレクトリ 【/home/旧サーバーID/ドメイン/】 - SSHのmvコマンドでデータを移動しておく
【mv ./home/旧サーバーID/ドメイン/ ./ドメイン2】 - メールアカウントを作成
- /home/旧サーバーID/ドメイン/を
/home/旧サーバーID/ドメイン0/とし、
mvコマンドで【ドメイン2】とした【2】を削除 - MySQLでデータベースとDBユーザーを作成し、バックアップデータをインポート
- WordPressの場合は、config.phpの接続情報を変更
EC-CUBEの場合は、.envの接続情報を変更 - php.iniの【session.save_path】を変更
何も設定を弄ってない場合は、php.ini設定初期化でOK - Xserver内の設定を復元
注意点
サーバーでドメインを削除する前にメモできるもの、バックアップできるものは必ず取りましょう。
ドメイン追加後、すぐにメールアカウントが作れない場合があります。(謎)
バックアップデータだけではメールアカウントの設定までは復元できません。ただ転送設定は復元されます。
バックアップデータを入れてからメールアカウントを作成すると転送設定が上書きされます。
ドメインを削除→ドメイン所有待ち(1時間)→メールアカウント作成となる場合や、バックアップデータ復元作業時間などはメールが受信できない時間や、消失してしまう時間が発生するため、夜間に行うことが望ましい。
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